久しぶりに
良い本に出会いましたので皆さんにご紹介します。

著者は森嶋通夫氏
題名は『
なぜ日本は没落するか?』というセンセーショナルなタイトルですが、著者は経済学者で、経済学的な観点からの分析に加え、教育論、思想論的に
日本の将来がどうなるか?を推論しています。
実のところ、私経済学部卒でありながら京大のこの教授を存じ上げませんでした。

ですからこれまで著作など全然知る由もなかったのですが、何かの拍子に、多分ダイヤモンドとかそういった真面目な雑誌で、著者の名が引用されていて覚えていたんだと思いますが、先日お茶の水の本屋で売っていたのでついつい興味本位で買って読んでみました。
そして、この本は
>1990年代末期に書かれていながら、現在の日本の状況を克明に言い当てているんです。
その分析力たるや、
驚愕に値します。
また、著者はサラリーマン的な日本的な学者を嫌い、外国での研究が長かったせいか、非常に歯に衣着せぬ書き方でそこには強烈な攻撃性すら見受けられました。
自分の著書だから良いようなものの、直接メディアに発信したら一発で首になってしまうような発言です。
例えば、現代の大学生の勉強に対する姿勢に対し、、、
『
平等主義が最も実現しやすい状態は、全員が白痴化していることだ。』
...と言ってみたり。
おおよそ、この発言が総理大臣だったら一発で問責決議になりそうな内容です。
それでも言っていることは大変面白い。
普段メディアが言葉を不必要に選び使うことで見えなくなってしまっている物事の本質、それにズバッと切り込んでいます。
みのもんたのズバッととはレベルが違います。
是非皆さんも読んでみてください。
なお、結論的に著者は2050年の日本の未来はその時代を支えている人達
役人なら55歳位、一般企業なら60歳位、政治家なら65際位を現代に遡らせて
その世代の子供達の状況を見れば分かると言ってます。
つまり、今が2010年とすれば
今、15歳、20歳、25歳の若者達です。
どうでしょうか?
ゆとり教育ど真ん中で、恐ろしいですね。。。
私、これを読んで
検討している不動産投資をやめようか思ってしまいました。。。
是非皆さんも読んでみてください。
posted by オーダースーツのヨシムラ at 10:38|
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